yukinoyadosukiの日記

ああ…ヌン

大人が嫌い

お久しぶりです。夏期講習も終わり明後日からまた新学期が始まろうとしている。そんなフレッシュな気持ちで迎えなければいけないはずの来週を、重い話をしてぶち壊してやろうと思う。

 

嘘である。重くは無いのだが多分考えこむタイプの人は読まない方がいい。私の中学時代の話である。

 

私の通っていた中学校は受験して入るタイプの学校で、週刊誌の私立中特集では「IT教育に力を入れて進学実績を伸ばし東大が5人出た」みたいな紹介のされ方をしていた。中高一貫なので、6年間教育でしっかり勉強させるところだった。入学前、校風は共学だったためか公立に近いと言われていた(実際は違ったと思っている)。これのおかげか生徒がとんでもなく多様性に富んでおり、正直統率が取れていないレベルであった。以下はその一例である。

 

中学三年生に進級すると、A君という子と同じクラスになった。彼はどうやら悪い意味で有名らしかったが、男子だしあまり他人に興味が持てなかった時期だったためよく知らなかった。率直に言ってしまうと、彼は発達障害を抱えておりその行動から浮いていたため有名だった。彼はこの自分の特性を公言していた訳では無かったが、子どもも馬鹿では無いためみんなの周知の事実となっていた。私は親のネットワークから事実であると聞いてしまったので「絶対A君発達障害だよね!」と友達に言われるとお茶を濁しながら(やっぱりそう見えるんだな…)なんて思っていたりしていた。

 

そんなある日、地理の時間中に問題が起きる。地理では先日行った奈良京都の校外学習のレポートを課されており、その日はクラスメイトと読み合わせる授業だった。強面で荒っぽいところがありPTAに目を付けられていた地理の先生は「じゃあクラスメイト3人で組んで読み合わせましょう」と言った。授業中であるし、席の近い子と交換する子が多い中、もちろんA君と交換してくれる子はいなかった。そもそも彼の周りは大半が女子で、他の男子がその席でも分が悪かったと思う。そしてついに彼は読み合わせの時間が終わるまで黙って席で何もせずに過ごした。その間先生はみんなが読み合わせるのをただ眺めているだけ、である。そして時間が終わると先生は彼にこう言った。

「お前席動いたらダメなんて一言も俺は言ってないだろ‼️自分から動けよ‼️お前中3だろ‼️」

このような内容だったと思う。この教師の言ってることが間違っているかと言われればその通りなのだが、耳を疑った。他の誰も移動していない状況で、イレギュラーな環境で特性持ちが適応して臨機応変に対応出来ると思ってるのだろうか。その先生が科目専科の先生ならば、勉強を教えるだけなので、日頃の生活態度やましてや特性がどうだとか知らないこともあるかもしれない。しかし、その先生はあろうことか隣のクラスの担任だった。問題児というのは学年共有されるために、私を含め6人の担任方に目をつけられている。従って彼のことをこの教師が知らないはずがないのである。

 

その後、彼はショックを受けたのか泣きながら教室から走り去ってしまった。そして、先生は3分ほど追いかけなかった。衝動性に火をつけて彼が窓から飛び降りたりする可能性の考慮はなかったのだろうか…別に彼を特別な保護下に、とか言うつもりは無い。普通級で過ごすというのは偏見や差別の中に飛び込むのと等しいと嫌という程わかっているはずだから。ただ、誰も傷つかない方法や丸く収める方法が明らかに考えれば思いつきそうな状況下で傷つく人間を作り出す教師としての手腕に疑問を持った、それだけである。

 

学校は小さな社会だとよく言われるが、同時に教育機関であるし教師自ら時代に逆行するわからず屋を演じるなんてよく出来た社会だなと思った。A君は高校には上がらず、マーチの附属高校を受け直して合格した。学習障害が無い発達障害がある人間は生きるのが大変であるとまざまざと見せつけられた出来事だった。あの先生は自分のお気に入りの生徒には過剰に理解を示すところがあり、気に入らないタイプの私のような生徒には机を蹴って威嚇したり怒鳴ったりなどバラエティに富んだ暴力性を見せてくれたので在学中退屈せずに過ごすことが出来た。身内に甘すぎんだろ、と中学生の頃の私はずっと思っていたが結局かの教師のような人間は仕合わせに生きられるのかもしれない。社会への適合は踏み台があってこそだよね!明日は踏まれちゃうかも!ギャハハ

私もODやアル中に理解がありすぎたりするし身内には甘いのかもしれない。

WWW抗鬱切れた、さようなら。